2011年1月17日月曜日

クロヴィス・トルイユ

クロヴィス・トルイユも好きな画家だ。原色と黒の背景の中描かれる人物は、みなマネキンのごとく端正な顔立ちをしている。恐らく彼の本職がマネキン制作者だったことにも依るのだろうが、何かを孕んだその画面はスタティックでありながらこれからのドラマを醸し出す。サド公爵が描かれた絵も気になるが、荒れ果てた平野に朽ちた大砲を配置し、その前で心臓を射抜かれた男女、去って行く男、群がる蝙蝠達の下には幾多の骸骨が散らばる。その作品名は"タクーバ"。"淫蕩"に描かれた裸の女の赤い乳首がなんともエロい。

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